強烈な体験
皆さん,強烈な体験ってしたことありますよね?
何をもって「強烈」と定義するかは人それぞれでしょうが,
その体験がどれほど強く記憶されたかってことが,一つの目安にはなると思います.
例えば…
- 目を閉じてイメージすると,その体験が鮮明に思い出せる
- 自分で思い出そうとしなくても,夢の中でとてもリアルに再現さてしまう
- 起きている時でもボーッとしていると白日夢に見てしまう
- 仕事等をしていても,その体験のイメージが頭から離れない
等といった具合です.
私の場合,生死に直結するような体験,強い感情を伴う体験,強い肉体的感覚を伴う体験が
こう言った記憶を残しています. 特に初めての経験が強烈な記憶となる場合が多い様です.
皆さんも同様じゃないでしょうか?
これらの体験は,それが楽しいものであれ,辛いものであれ,どれも私にとって大切な
記憶になっています. 大袈裟かもしれませんが,自分が生きていることを,日常の数十倍も数百倍
も強烈に実感させてくれるものです.
例えば…
- 随分以前,スキーをはじめてからやっとコブ斜面をあまり転ばずに滑ることが出来るように
なった頃のことです.1日中,馬鹿みたいに同じコブ斜面を滑りつづけた晩,その斜面を滑る夢を
見ました. その後も何日かは目を閉じて,そのラインを現実の様にトレースできました.
今でもラインの入り口から3コブくらいを思い浮かべられる気がします.
- アイランド・レイク・ロッジと言う,知る人ぞ知るパウダー天国の新雪斜面を,ファットスキーで
滑った浮遊感は何箇月も脳裏から消えませんでした.(ちなみに私の場合,
強烈な体験が文字通り頭蓋骨の後ろの下側あたりに張り付いてるように感じることが有ります.)
今でも最上の滑走の何本かは足の裏と胃の下あたりでぼんやりと思い出せます.
- アクロ(バレエスキー)の試合で演技の開始から終了まで,その時の自分としては最上の滑りが
出来たことがありました. 滑っている最中はほとんど忘我状態で,演技終了直後でも,演技中の
ことは全くと言っていいほど思い出せませんでした. しかし,滑り終わった後の達成感は本当に
圧倒的でした. 今でもその感動の名残は,私の中に確かにあります.
- トランポリンではじめてルドルフ(前方1回転1回半捻り)ができた後,1週間くらいは
気がつくと(仕事中でも)その感覚を鮮明に思い出していました.
不思議なことに,その後ルドルフより強い捻りのダブルツイスト(後方1回転2回捻り)が
できるようになったんですが,こちらは強い印象は残りませんでした.
- ウォータージャンプで初めてミディアムキッカーを跳んだ後,何回かその夢を見ました.
この時の感覚は今でもけっこう鮮明に思い出せます.
- 初めて雪上のモーグル用のエア台でバックフリップをやった後,夢には見ませんでしたが,
その後2〜3日は目を閉じれば鮮明に追体験でき,視覚以外の運動感覚だけなら目を閉じなくても
十分リアルに思い出せました. それ以前にエアリアルのキッカーでのフリップは経験していますが,
こちらに関しては強烈と言えるほどの印象はありません. ウォータージャンプのキッカーを
何百本も跳んでいたからでしょうか?
これらが,私のスキーとエアに関連した(特に)強烈な体験です. 人生においてスキー板を履いて
いる時間の割合を考えると,スキーでの強烈な体験との遭遇率は, スキーやエアに関係ない体験と
比較して,かなり高いと思います. これが,私がスキー,特にフリースタイルスキーを続けている
大きな理由の一つなのは間違いありません.
皆さん「俺はこんなことを強烈に覚えてるぜっ!!」って記憶があったら,是非教えて下さい.
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