保険について
みなさん,保険に入ってますか?
このサイトを読んでいると「安全」,「危険」,「注意」等の言葉にうんざり
されているかもしれませんね.
「おいおい,こんどは保険かよ〜」という声が聞こえてきそうです.
しかし危険はフリースタイルスキーのまぎれもない一部であって,
絶対に切り離すことはできません.
捻挫,脱臼,骨折,靭帯断裂,半身不随,死亡…どれも現実に起きている事故です.
危険は無視したからといって消えて無くなったりしません,目を背けずに向き合い,
どうしたら危険を減らせるかを常に考えるべきなのです.
体調を調えて,段階的な技の練習を行い,道具を手入れし,
キッカーやランディングバーンをメンテナンスして,
ヘルメットをかぶって…
こうして減らせる危険は減らしておかないと,万が一事故が起こった時に
後悔が残ります.(もちろん やる/やらない は個人の自由です)
しかし,これらの予防措置を全て行ったとしても,事故の可能性はゼロには
なりません.
そして事故の可能性をゼロに出来ない以上,事故が起こったときの対策も立てて
おきましょう.
ゲレンデで事故が起こった場合の処置や救急手当てに関する知識を身につけ,
保険証を用意し,保険に加入することを
強くおすすめします.
例えば前十字靭帯を断裂して再腱手術を受けるとすると,1ヵ月程度の入院が必要で
手術費用と入院費用で¥2,000,000くらいはかかるでしょう.
健康保険加入者で本人2割負担だとしても¥400,000の出費と1ヵ月の休業,
退院してからも長期間のリハビリと1シーズンのブランクが待っています.
それでも前十字靭帯はリハビリが上手く行えれば競技復帰もかなうし,重い後遺症が
残ったりしませんが,その後の生活にずっと不自由をしいられる後遺症が残る
怪我をすることもありえるのです.
保険金でこれら全てが報われるとは思いませんが,保険に入っているといないのでは
大きな違いが生まれることでしょう.
以上は傷害保険の話でしたが,スキーに関わる保険にはその他に
損害賠償保険と動産担保保険があります. 損害賠償保険は他人に怪我をさせてしま
ったり,他人の物を壊してしまった場合のための保険です. このページでは損害賠償
保険についてはこれ以上触れませんが,スキーヤー同士の衝突による死亡事故も
起きている事実は知っておいて下さい.
最後の動産担保保険は自分の持ち物が壊れたり,盗まれたりした時のための保険です.
一般のスキーヤーよりも道具を壊す可能性の高いフリースタイルスキーヤーには
心強い味方となります.
上記全てを一括契約できるパック商品として,いわゆる「スキー保険」や
「スキー・スケート総合保険」と呼ばれる保険商品があります.
掛け金はは1年間の掛け捨てで¥3,000くらい,スノーボードも保証対象のものは\5,000
くらいでしょう.
スノーボーダーの受傷率が高く,スノーボードの盗難件数も多いため,
スノーボードの掛け金が高く設定されています. スキーのみされる方はスノーボードが
担保されない保険を選べば安く済みます.
保証内容は一般的には「スキーを目的とし家を出てから,帰るまでの
損害賠償と,スキー用具の破損/盗難に対する補償と,怪我にたいする補償」が
セットになっています.(傷害保険は別途「特約」として付加しなければいけない商品も
あるようですので契約時には必ず確認して下さい.)
このスキー保険は,2〜3年に1回ランディングの失敗で板を折れば元がとれてしまう
ほど安く必要な補償を得られて,とても手軽ですが,いくつか注意が必要です.
- 「スキーを目的とし」た行動での事故しか担保されませんので,トランポリン
やインラインスケート等での怪我には無力です.
- 板の破損について通常の滑走中の破損しか担保しない保険もあるようです.
エアのランディングは私たちにとっては間違いなく「通常の滑走」ですが,保険会社も
そう考えるという保証はありません.
板は「通常の滑走中」に折ることをおすすめします.
- ウォータージャンプでは面白いくらい簡単に板が折れますが,「スキー」を
「雪上での滑走」等と定義している保険商品だと,担保されない可能性があります.
夏場に板を折るならSSAWSで折ることをおすすめします. (怪我も同様.)
- 動産に関しては「スキー用具」のみが補償対象なので,ビデオカメラ等の破損/
盗難は担保されないことが一般的です.
- サングラス,ゴーグル,ストック等々,スキー用具であっても一定金額(ex.¥10,000)
以下の小物については担保されない保険が多いです. .
- レンタル板や友人から借りた板が担保外となる保険が多いです.
折るなら自分の板を折ることをおすすめします.
とにかく契約前に保証内容を確かめることをお忘れなく.
上の中で特に問題なのはトランポリンやウォータージャンプ等のOFF SNOW
での怪我にたいする保証が無い点です. そういった活動を行う方はスキー保険以外の
傷害保険や疾病傷害保険に加入されることをおすすめします. ただ,その場合でも
スキー用具の動産担保保険としてスキー保険はとてもリーズナブルですので併せて
加入しておくと良いでしょう. (私はそうしています.)
別の選択肢としては,包括的なレジャー保険に加入する手もあるようです. それだと
レジャー一般での損害賠償,傷害,動産担保が一括で契約できるので,上記の注意点を
全てクリアできるようです. ただスキー保険ほど取り扱っている保険会社が多くない
ので,自分にあった商品を探すのに苦労するかもしれません.
保険外交員に知り合いがいらっしゃる方は,たずねてみましょう.
もう一つ安く必要な保証がえられる可能性として
・「家族傷害担保特約」日常生活での家族全員の傷害を補償
・「日常生活賠償責任担保特約」日常生活における賠償責任事故を補償
・「生活用動産担保特約」家財や携行品が偶然な事故で被った損害を補償
等の特約がつけられる自動車保険があります.
これらの特約は,同じ保証内容の保険を単独で契約するより割安に設定されている
ようですので,契約されている自動車保険にこれらの特約がつけられないかどうか
保険会社に問い合わせてみてはいかがでしょう.
その際,スキーが「日常生活」に含まれるかどうかの確認はお忘れなく.
参考URL
Dr.ビッグバンのインターネット保険(健)室 NAVI PAGE
http://bigbang.ms-inet.com/Navi/navijoint.html
保険会社各社のホームページへのリンクがあります.
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