スタイルというもの

下の文を書いたのが1999年12月頭頃のことでした. ’99−’00シーズン向けの雑誌, ムック, etc.を読んでの私の感想です.
それから1年…
2000年10月後半に立て続けに出版された’00−’01向けの「トビ系ムック」を買ってみました.
まぁ「○○がカッコ良い」とか言うライダーは多いけれど, 微妙にニュアンスが変わって「自分の目指すスタイルは○○, それがカッコ良いと思うから」という感じの発言が増えています. さらに昨シーズンの「××はダサい」「××カッコワリー」系の発言が 「俺は××は好きじゃない」「××は嫌い」という表現に変わっているように感じました.

皆さん自分の影響力(とか立場)を考えるようになったってことでしょうか?
とりあえず,有名ライダーの大多数は,「スタイル」なんてモノは個人の好き嫌いに過ぎないと, 認識しているらしいとわかったので,下の文には横線ひいときます.



スキーに限らずスノーボードやスキーボードでも,エア好きの人の中には 「スタイルにこだわる」と公言する人がいます. エア人口にしめる スタイルこだわり派(?)の割合はわかりませんが,いわゆる BIG NAME だったり して影響力の強い人達が結構「俺は自分のスタイルにこだわりがある」なんて 言ってたりします.
それはまぁ,「そうか,君は君のスタイルにこだわりが有るのか」ってだけで済むし, みんながみんな同じになっちゃつまらないだろうから,どんどん自分のスタイルを 突き詰めて欲しいと思います.

でも,なんか違うんじゃないかな〜と思うのが 「俺のスタイルは○○だ!」 って言う人.
いや,「俺のスタイルは○○だ!」って言うこと自体は,別に悪いとは思いませんよ. (ただ,「言葉で言う必要あるの? パフォーマンスで納得させればいいじゃん.」とは 思うけど…)
問題は「俺のスタイルは○○だ!」の後に「○○じゃなきゃカッコ悪いよ」とか 果ては「××はダサい」とかいった発言が続く場合が多いこと.
確かにそう思っているなら,そう言うのも自由なんだけど……
「カッコいい」とか「ダサい」ってのは極言すれば個人の価値観でしょ? 自分のスタイルを 大事にしていると言いつつ,他人のスタイル(とか価値観)を尊重しないようなこと言うのは どんなもんかな〜と思うわけです.

あと,ニューフリースタイルの立ち上がりのこの時期に,マスメディアなんかで所謂声の大きい人が そういった発言をして,「そーだよ,○○がカッコいいんだ!!」とか「そーそー××なんて ダサダサ」とか言う風潮になって,結局みんなが○○になっちゃわないか心配になります.

まぁ,そんな風に流される,自分でものを考えない人達は極少数でしょうけど. ;-P

とにかく, BIG NAME が「俺のスタイルが1番だ」的な発言を繰り返してると
「大会のジャッジングで有利になるための宣伝活動?」くらい言いたくなります.


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