鎖骨骨折体験記
療養日記編(その1)
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2000.5/18(木曜日)
朝,起きると患部を中心にこわばりを感じる. 寝ている間,どうしても楽な姿勢からずれてしまうようで,
朝の寝起きが一番辛い. 現時点では,職場でPCのキーボードを打っている姿勢が,一番楽な気がする.
彼女に車で駅まで送ってもらい,電車出勤.
東京駅までは満員の急行列車に乗る気になれずに各駅停車.
そこからは下り電車で,そこそこ空いていて,左腕を他人に押される心配をせずにすむ. 電車の振動が
ときどき肩にひびくが,昨日の整復直後と比べれば1/100くらいに感じる. とは言え,駅の階段を下る速度は
平均の3割〜5割減. 追い抜いていく人に左腕を小突かれないよう,階段の左隅を壁に張りつくようにして下る.
そんなこんなで,通勤には余計に時間がかかり,ちょっと遅刻. 疲れた.
おやつにカルシウムサプリメントを食べながら,一日仕事. なんとか両手でキーボードが打てるのでメールの
読み書きはオッケー. 午後の打ち合わせで,怪我の原因を聞かれるが,「転んで折った」とだけ答えておく.
嘘では無い.
電車で帰宅. ぐったり.
2000.5/19(金曜日)
寝起きのこわばった感じは前日と同じかな? 寝ぼけながら朝食を食べてると,ちょっとした動作で痛みが出る
頻度が減っているのに気がつく. 前日で電車通勤に嫌気がさしていたので,自動車通勤に決定. 運転席の背当に
毛布を被せ,運転中に左肩甲骨がシートから押されないように細工して,出勤. 電車よりずっと快適. しかし,人間
とは贅沢なモンで,片手運転のために運転中にコーヒーを飲めないことに不満を感じる(^^;
仕事中は特別なことは無く,夕方,職場から彼女の家へ直接車で向かう.
2000.5/20(土曜日)
やっぱり寝起きは不調.
彼女が前日トレーニングの筋肉痛が抜けない. 普段なら私がマッサージするところだけれど…
車でマッサージ治療院へ行く. 彼女がマッサージ受けている間,私は毛布で細工した車のシートに座って缶コーヒー.
なんか平和.
午後から浅草三社祭り見学. 骨折かかえて浅草駅で三社祭りの人込みを,どう通り抜けようかと心配しながら
行ったけれど,雨のために人出が少なく,ちょっと拍子抜け.
この点は雨で助かったけれど,楽しみにしていた和太鼓演奏も雨で中止になっていた…
普通の週末より人手が少なそうな,浅草寺の参道で神輿見物をして,ザルラーメンなるモノを食べて帰る.
夜,江戸川区にある天然温泉の銭湯あけぼの湯へ.
実は怪我してからこの日まで風呂に入っていなかった.
鎖骨バンドを着けたまま,バンドをあまりぬらさないように髪を洗い,タオルで体を洗い,腰湯.
やっぱ風呂はいいな〜
2000.5/21(日曜日)
相変わらず寝起きは不調. この時だけは,回復している気が全然しない. 寝床から起き上がって
しばらくおとなしくしていると,すぐにこわばりは消えていくけれど…. いっそ座ったまま寝られる
工夫をするべきかも?等と考える.
この日は,群馬県の
蓬山ログビレッジでスキーにはまった頃の友人達とバーベキュー
同年代が多くて,知り合った頃はみんな元気いっぱいの20代半ばだったのが,子供が幼稚園とか
小学校とかの,さらに元気いっぱいの30代半ばのお母さんお父さんになってて,
なかなか感慨深い.(ところで,この参加者に骨折患者がもう1人いました,
私と同い年の彼は,バイクでコケタそうです.)
このバーベキュー場には膝くらい深さの池を囲む形にフィールドアスレチックが作ってあって,(つまり
失敗すると池に落ちる)大人も子供も夢中になって遊びます. 私も左腕をかばいながら,ちょっと楽しむ.
だんだん調子に乗ってきて,ターザンの様にロープにぶら下がって池を渡る遊具に,右腕だけでぶら下がった
瞬間! 左鎖骨に激痛!! 「喉元過ぎると熱さ忘れる」という
ことわざが頭をよぎる.(この痛みはすぐに引いたから,これもきっと身にしみない
ことでしょう)
肝心のバーベキュー,フレンチ居酒屋
ビストロ・ラ・ネージュのオーナーシェフにして往年のフリースタイラー
(TheSkiBoy! again参照)
の MASA が牛ヒレ丸ごと1本をはじめ「食べきれるのか〜!!」ってくらいの食材を持ってきてくれました.
怪我の回復は,食べることから!と,ここぞとばかり食べまくり.
とても食べきれないと思った大量の肉・野菜・エビ・貝・バーベキューの締めの定番ソースヤキソバまで
キッチリ食べきってました. ただ肉,野菜を焼くだけのバーベキューでもプロの手が入ると,味が違う.
ホント美味しかった. ごちそーさまでした.
バーベキュー帰りに温泉センター. 鎖骨バンドを着けたままなので,腰湯.
2000.5/22(月曜日)
朝 5:30くらいに目が覚める.
姿勢を整えて寝直そうとしても,どーにも姿勢が定まらない. 鎖骨に圧迫感を感じる.
「痛い」ではなくて「苦しい」. 鎖骨を右手でなぞってみると,昨晩よりかなり大きくズレている.
左鎖骨に右手を当てたまま,胸をゆっくりと張っていくと,
グッグググッ
という何とも言えない感覚(痛くはない)と共にズレが戻っていって,鎖骨のカーブがつながった…
そう言えば,水曜日に比べて鎖骨バンドが随分緩んでいる. ゴソゴソやっていると彼女が目を覚ましたので,
鎖骨バンドを増し締めしてもらう. 増し締めして,1分ほどじっとしてると楽になる.
前日,ロープでの激痛を除けば極順調だったから,「オッ!早くも骨がくっつきはじめたか?」等と思っていた
ので,こんな風にズレることが判って,ちょっとガッカリ.
車で出社. 朝こんなことがあった割には,仕事中は,日曜より痛みが少ない.
2000.5/23(火曜日)
寝覚めのこわばり以外,昼間は特記事項無し. 具合は悪くない. 帰宅後,寝床で休んでいると,鎖骨バンドが
また緩くなっているように感じる. バンド自体は伸びる素材では無いので,なぜ緩くなるかは謎.
風呂には入らず,布団や枕,クッション,丸めたバスタオル,etc.を駆使して何とか態勢を整えて眠る.
2000.5/24(水曜日)
朝イチで電車で病院へ. 8:30の受付開始前に病院に着く予定で出かけるが,JR南武線で「線路内に人が入った」とかで
電車が遅れて,受付の順番で5番目. さらに急患が入って,結局,診察まで2時間近く待つ.
「病院も忙しくて大変だな〜」と同情している自分に気がつく. カルシウム剤の作用かな?
で,レントゲン撮影.
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レントゲン写真と,鎖骨を触わってみた感じで,「この程度のズレならいいや」と思ったので,このまま保存治療で
行くことに決定.
「記念にホームページに骨折日記を書くから」と言って,レントゲン写真を写させてもらう.
鎖骨バンドが緩くなることについて,医師に質問するつもりだったのを忘れていた.
電車に乗って午後から会社. 午後は打ち合わせの連続でまたたく間に過ぎる.
2000.5/25(木曜日)
やっぱり,朝目が覚めてから,起き上がって30秒くらいじっとしている,この間が鎖骨の圧迫感を感じて辛い.
それさえ過ぎれば1日快調.
2000.5/26(金曜日)
体調には変化無し.
保険会社に電話して,保険給付金の請求書式を送って頂くようにお願いする.
療養日記編 (その2)に続く…
前回分 整復治療編
そもそもの発端 事故編
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