柔軟性(その2)
前回の柔軟性の種明し編です.
この体操をまだ試されて無い方,
ここを読まれる前に,まずは試してみて下さい.
立位体前屈で指先が床に届かないような体の硬い(と自分で信じ込んでる)人でも,
1分程度の体操によって,指先が床に届く程度,言い換えればロケットエアが出来る程度に,
立位体前屈ができるようになる場合が多いと思います.
(アンケートへの回答数が少ないので,
どれくらいの割合で効いているか,ちょっと心もとないですが…)
さて,どういう理由でこんなことが可能になるのかわかりますか?
実際に体操をやられた方なら大体予想はついていると思いますが…
1. 直立して前習えをして,伸ばした両手の平をあわせる.
2. そのまま,上体を出来るだけ右に捻る.
3. 捻った態勢から,上体を右に傾ける.(右の耳が床を向く)
という3の姿勢がキモです. ここで,体のどこがストレッチされているかを感じて下さい.
左の脇腹,特にあばらの下辺りが伸びるはずです. このストレッチの効果によって,
体操後の立位体前屈では,脊椎が普段よりよく曲がるようになり,良い結果がでるのです.
つまり,立位体前屈(=ロケットorコザック)に関わる柔軟性というと,
大腿二頭筋の柔軟性ばかりに目が言ってしまいがちですが,胴体や肩の可動域を活用することで,
大抵のスポーツマン/スポーツウーマンなら自分の爪先をつかむことくらいできるものなのです.
スポーツパフォーマンスを高める上で,筋肉の柔軟性はもちろん高いにこしたことはありませんが,
それと同時に全身を無駄無くつかった動きができるということが非常に重要です.
今回の体操が効果あった皆さんは,おそらく日常の中で胴体(脊椎やアバラ)
の可動域を利用することに慣れていないために,立位体前屈という非常に単純な動作の中でも,
本来そなえている胴体の柔軟性を引き出せていなかったのでしょう.
皆さんの得意なエアや苦手なエアで,体のどの部分を使えていて,どの部分を使えていないかを考えて
(感じて)みて下さい. もしかしたら上達のヒントになるかもしれません.
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