コツ, How to というもの

FSMLに投稿した メールの焼き直しですが,貴重な仕事サボリ時間を費やした文なので再利用します.

雑誌の How To 系記事について以下のような意見を何回か目にしました. 「エアーなんて習うモンじゃない」って「誰が決めたの?」
「習う」とか「How To」とかの「発想がダサい」と言われたら,「ダサい」という評価は 言う人の感性だからしょうがないけど,その感性が世の中の絶対的な基準でないことは 理解しておかないとチョビ髭のおじさん みたいになっちゃいますよ.

それから,「出来る奴には出来る」ってことに関しては, 例えばぶっつけ本番で3Dメイクする人がいることは否定しないけれど, ぶっつけで出来たように見える人でも,実はエアリアルでツイスティングフリップが出来ていたり, インラインのハーフパイプでマックツイストやってたり,機械体操の経験があったり, 安定したスピンを飛べたり(3Dとスピンの関係は大半の人が思うより近いです.),etc. とにかく本当の意味での「ぶっつけ」では無く,経験の裏付けがある場合が大半でしょう.
ニューフリースタイルのビッグネーム達にしても(彼らの肉体的な資質が人類の標準をはるかに 超えているのは事実だと思いますが ^^;)彼らの凄い技は子供時代からの豊富なスキー経験抜き にはありえません.

だから3Dをやりたいけど今はメイクする自信が無い人は,段階を踏んで経験を積めばよいので,
「ぶっつけでできる自信が無いなら止めときな」
ってことにはならないと思うのです.(それが基礎体力作りからになる人もいるで しょうけどね ;-P
そして,その練習の段階であっても,3Dにトライするだけなら度胸さえあれば誰にでもできて, それでメイク出来なければ怪我するわけです.だから私はなるべく多くのコツを知りたいし これからトライする人にも知っておいて欲しいのです.

少なくとも,このサイトはそういう発想で作ってます.

たしかに個々人に能力(と練習時間)の限界があって,誰でもがモーグルコースでトリプルエアを 入れられるようになるとか,エアリアルの3回転ジャンプを跳べるようになるとかいうつもりは ありません.
しかし,初めてのフリップにも書きましたが,バックフリップ なんて,ダブルトリックが跳べる人ならいくつかコツさえ飲み込めばけっして無理なエア ではなくて,一度出来てしまえば360より簡単に感じるくらいなんです.
私は自分の経験から,3Dの分解写真を見たり,プレーヤーのコツを聞くことで 3Dがメイクできるようになる人はけっこういるという確信してます.

雑誌の HowTo でも私的にすごく役立つ(だろう)と感じてる記事もあって 例えばスキーボード系のムックのマイク・ニックの一言コメントとか 山渓の SNOW BOARD 2000年 No.4 の「グラブ&スピンテクニカルガイド」とか, 私のWEBの数十倍の価値があると思ってしまいました.( たしかに同じ重さのトイレットペーパーの価値もないと思う記事もあることは否定しません.

そういうHowTo記事を読みまくって,ビデオで上手い人の技を研究して,トランポリンを習って,etc. と練習を重ねてフリップや3Dを「とにかく出来るようになる」ことを「かっこわるい」と感じる 人がいるのは分かりますが,それは別にいいです.
何度も書きますが,「かっこわるい」と感じるのは,その人の価値判断であって,私には関係ありません.
私は,自分で跳んでて気持ち良いから跳んでるだけです.

ただ,「自分達「できる奴」の特権だった「回ること」を一般大衆に開放するな!」 と言われたら断固反対します.
才能溢れる人はそんなセコイこと言ってないで,さらに限界をプッシュして下さい.;-P

才能に満ちていない皆さん,地道な練習して大いに回りましょう!
回るの気持ちいいですよ!


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