注意: このページの内容に関して,いかなる保証もいたしません.
氷やトランポリンはもちろん,雪への頭,首,腰からの落下でも 死亡,半身不随,全身不随,等々の重大な事故が容易に起こり得ます.
安全に注意し,自己責任でトライして下さい.

初めてのフリップ

スキーを履いてのフリップに挑戦するためには,安定したストレートジャンプを 飛べることが絶対に必要です.
色々なエア台に色々な速度で入って,台,スピード,踏み切り,etc. とエアの放物線の 関係を頭(と体)で覚えなければいけません.
サッツのコツにも書きましたが, 放物線(=滞空時間+ランディングポイント)の予測が出来ないと,フリップや3D 等のランディングが視界から消えるエアは危険過ぎます.
自分でリップの高さが胸より高いくらいのエア台を作り,それで遊べば,色々なリップ の角度を試す良い経験になります. 幾つか作って遊んでみることをお勧めします.

もしあなたがリップ高1m以上の色々な台で,余裕を持ったダブルトリック (ツイツイ,ツイスプ,ロケットtoミュート,etc.)や360を安定して跳べるなら, 上の条件は満たしていると考えていいでしょう.
後はバックフリップのちょっとしたコツを知り,ツイツイを跳ぶのと同じ自信を持って, 同じ確実なサッツを行えるなら,バックフリップはきっと360より簡単に感じるでしょう.
しかし,初めてバックフリップに挑戦する人で, 「ツイツイを跳ぶのと同じ自信を持って,同じ確実なサッツを行える」人がどれくらい いるでしょう?

ON SNOW で挑戦する前に,バックフリップというものに十分慣れておくことを 強くお勧めします.

なので,ON SNOW でのバックフリップのやりかたの解説はしませんし,以前に書いた バックフリップのコツも既にバックフリップが出来る人が グラブを入れるためのコツのみにとどめました.

それでは「バックフリップに十分慣れ」る法方について提案します. OFF SNOW でバックフリップを行う手段は多々あります. 上にあげるどれでもかまいませんし,もちろん上記以外の法方でもかまいません
身近にあって利用しやすいもので,とにかく「生涯回転数」をかせいで下さい. とにかく数をこなして,回転に慣れることで,ON SNOW で最初のころのトライに必ず 起こる,サッツ直後「頭の中が真っ白」状態のジャンプの本数を減らせるはずです.
イコール,怪我の危険にさらされるジャンプの本数を減らせるということです.
さらにトランポリン等で色々な高さ(=色々な滞空時間)のバックフリップを跳べる ようになっていれば,色々な台でバックフリップをメイクできる確率が格段に 高まります.

さて,あなたが OFF SNOW でのバックフリップに十分に慣れて,どんなエア台でも完璧に コントロールしたストレートジャンプを跳べたとしましょう. それでも, ON SNOW での初トライで足からランディングできる確率は1割も無いと思って 下さい. ウォータージャンプでのバックフリップを経験していなければ,成功率は1% 以下だと思って下さい.

ですから,初フリップに挑戦するのは新雪がたっぷりつもった,天気のいい日にしておく のが無難です.
(新雪の下に岩が隠れていないことの確認もお忘れなく. ^^;)
板が雪に刺さる場合を考えて,ビンディングの開放強度を少し弱めにしておいた方が良い でしょう.
(開放した板が新雪に埋まって見つからないと,せっかくの新雪Dayが それで終わってしまうので,パウダーリボンも用意しておけば万全です. ^^)
十分に斜度のあるランディングに向かって,リップの高さ1m〜1.5mくらいの台を作り, 余裕を持ったダブルトリックを跳べるスピードで進入して下さい.

最初のトライで成功する人は極まれですが,5本以内に足から降りられない人もまれだと 思います. 心技体+環境 全て万全の態勢を整えたら自信を持ってトライして下さい.
記念すべき初フリップのビデオ撮影を,仲間に頼むのもお忘れなく.
TVのハプニングビデオ番組に投稿されないよう注意!


どうしても ON SNOW でのコツを知りたい方へ
山海堂より出版されている角皆 優人氏の 「モーグルテクニックバイブル」 にスキーでのバックフリップの技術解説が載っています.

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