マウスピースについて

HowTo 系がネタ切れ,新しいビデオやトリックも仕込めていないので, 半分サイト更新のために以前から興味のあった小物を買ってみました.
マウスピースの写真
アメフト,ラグビー,アイスホッケー等のコンタクトスポーツの選手が使っている 「マウスピース」です. 正確には「マウスガード」と呼ぶそうです.
消費税込みで¥1400でした.

跳び系のスポーツで多い怪我といえば,捻挫,打撲,骨折で,それは転倒して 雪面に体のどこかをぶつけた時に,その衝撃をうまく逃がせなかった結果ということが 多いと思います. 柔道や合気道,器械体操等を通して受け身や転がることの練習が出来ていると, こういった怪我の危険性を減らせるかもしれません.
そういう下地が無い人は,とりあえず,コブ斜面で転がりまくってみると, 滑走技術だけでなく,転倒技術の向上も期待できますので,エアばかりしていないで, コブ斜面を滑ることをおすすめします. アクロ(バレエスキー)も,ありとあらゆる転び方をたっぷり経験できておすすめです.;−)

それにプラスしてプロテクターを着用するのも有効でしょう. ヘルメットを被っている人は多いでしょうし, ハーフパイプをやる人にはヒップパッドを使っている人もいるようです.
しかし,ヘルメットで後頭部/側頭部は保護できますが,顔面は保護されていません. (クロス用のチンガード付きのヘルメットなら,顔面も保護されますけど…)

奇数捻りのフリップや3Dをやるには是非とも顔面の保護が欲しいところです.
顔面着地/顔面制動で一番気になるのは頚椎捻挫/頚椎骨折です. これに対しては 首の筋トレをしましょう.
私がその次に気になるのがです. 前歯が折れたり欠けたり すること自体は,大した怪我とは言えないと思いますが,治療費が高そうだとか,会社を休んで 何度も歯医者に通わなければならないだろうとか…
ハッキリ言って「歯医者さんが苦手」なんですね. 小学生でもあるまいに……

まぁ,そんなわけでマウスガードを買ってみました. 最近は所謂エクストリームスポーツで 徐々に使われ出しているようで,大き目のスポーツ用品店に行けば何種類か置いてあると思います. 私の行った所には1つ¥1400のものと,2つセットで¥1000のものの2種類を売っていました. どちらも熱で成形するタイプで,持ち運び用のケース付きです. (ちなみに,私の自宅の近くのアルペンにはありませんでした.) 店員さんの話しでは高いほうが衝撃吸収力が良いということなので,高い方を買ってみました. (ちょっと失敗だったかも…これについては後述

商品パッケージの説明を読むと,歯の保護だけでなくて,顎を打った場合の脳震盪等のダメージ防止 効果もあるようです. モーグルでは良くある話ですが,コブを吸収しきれずに,自分の顎に膝蹴りを 食らわした場合なんかにも有効そうです.
そういった,マウスガードに関する一般的な情報は 望月スポーツ歯学研究所が 参考になります. ちなみにこのサイトによると,マウスガードは歯科医に調整してもらうのが正しい 使い方で,専門家が調節していないマウスガードを噛み締めることは顎関節症の原因になったりして 有害だそうです.
とは言え,なにしろ「歯医者さんが苦手」な私なので,まずは自分で作って,しばらく試してみる ことにしました.

前置きが長くなりましたが,ここからマウスガード作成体験記.
成形するのに何度がマウスガードを口に出し入れするので,まずは歯を磨きます.
で,肝心のマウスガードの成形前はこの通り
成形前のマウスガード
試しにこの状態で着けてみると,やたらデカイ…果たしてフィットするようになるのか?
アメリカ製の輸入物でサイズ表示もないからアメリカ人サイズじゃないのか?…… 不安を感じます.

パッケージの説明を読むと「1.湯を沸騰させ,その中に12秒(歯列矯正機具を着けている場合は10秒)つける」 とあります.
説明どおり煮てみました.
電気ポットで煮る写真
煮あがった状態の写真を撮り忘れましたが… グニャグニャになります. 気のせいかもしれませんがサイズも一回り縮んでいるかも?
柔らかくなったものを噛んで型をつけた後,流水で冷やします.
たしかにフィットして,口を開けても外れたりしないけど,なんか形が変…
中心が随分左側にズレてしまいました.
パッケージの説明には「成形が上手く行かなかった場合は、1からやり直す」とあります.
と,いうわけでやり直し.
さっきはちょっと煮過ぎたんじゃないかという気がしたので 今回はちょっと控えめに.
AGAIN
今日の所はこのくらいで勘弁しといたるわ!!
成形後のマウスガード
しっかりガタガタの歯形がついています. MYマウスガードの完成(一応)です.
完成後に装着してみると成形前とは違って,大きすぎたりしないし,呼吸の邪魔にもなりません.
ただ,最初の成形後はキッチリ前歯に吸い付くようにフィットしたのが,歯との間に微妙な隙間を 感じます. それに3回成形した結果,上下の奥歯で噛む辺りが段々と薄くなってしまった様で, なんとなく噛み応えに物足りなさを感じます. これは衝撃吸収力の低下につながってる気もします. しかしこれ以上成形しなおしても,状態を悪化させるだけだと確信したので,コレはここまで. 実際に使ってみて,不具合を感じたら,新しいのを買うことにしました.
2個¥1000のにしとけば,1個目の経験をいかして2個目をちゃんと成形できたのに…
と,言うわけで,これを読んで自分でも作ってみようと思った方. 最初から成功させる自信がなければ 2個セットのを買うことをおすすめします. (1個売りのを2個買ってもいいんですけどね.

実際にこれを着けて跳ぶ機会があったら,またレポートします.
顔面着地時の保護性能のレポートにならないと良いんですが…


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