720のコツではたくさん回すためのコツについて
書きましたが,たくさん回す以前に360を安定して回れる必要が有ります.
そこで360のコツとして私が感じているものを書いてみます.
ただし,ここに書くのはあくまでも「コツ」ですので,実際の練習は,
雑誌のハウツー記事等に見られるステップ バイ ステップ の練習法方に
したがって行われることをお勧めします. その練習の時,以下の「コツ」を
意識してみると上手くいくかも知れません.
(当然ですが,保証はしません. ;-)
どんなエアでもサッツは重要ですが,ストレート系やフリップ系だとサッツで多少
軸が狂っても空中で修正がききます. しかし,スピン系のサッツで軸が狂うと
これを修正するの非常に難しいです. 縮んで開くことで修正できる場合もあるよう
ですが,これは「できる人には出来る」たぐいの技術でしょう.(私には出来ません)
したがって軸を立て直すことが出来ない人は,サッツの技術を磨きましょう. 以下
一部サッツのコツの繰り返しになりますが,
スピンにおけるサッツのコツです.
- サッツの瞬間まで両足に均等に荷重し,両足が同時にキッカーを離れること.
これができないと絶対に軸が歪みます. 例えば左捻りだと右足が先に上がってしまって,
軸が倒れる場合が多いです. 床の捻りとびやトランポリン練習で修正可能です.
- サッツの瞬間に板がまっすぐ前を向いたままで,体は回転を始めていること.
通常360でもサッツの瞬間には胸が90°くらい回っています.
これができないと大抵回転が足りなくなります.
- 軸を倒さないスピンではサッツの瞬間に上体が鉛直を保つよう心がける.
上記の「板を真っ直ぐで体は回転」を意識して,腰から上を回そうとした結果,
回転逆側の肩が前に突っ込むように股関節が前に折れると,軸が倒れます.
気合が入りすぎるとこうなる場合が多いようです.
自分から軸を倒すのでない限り,真上に跳ぶよう心がけましょう.
- 自分から軸を倒すスピンをかける場合には,軸を倒したい方向に直線的に倒さず,
直立時の頭の位置と,軸が倒れた時の頭の位置を直径の両端とする円の上をなぞる
ように頭を倒す. こうすると軸は自然に起きてきます.
この法方で極端に軸を倒すとバイオやコーク等の3Dになります.
これらのコツを意識して,うまくサッツを切れば,あとは空中で
固まっているだけで,(滞空時間さえあれば)回れてしまうはずです.
あえて,空中でのコツを書くなら
- 最初のうちはランディングポイントが見えるまで視線(と頭の向き)を先行させつづける.
- 回転方向の腕(と肩)が回転全体を通してつねに回転方向に引けていることも重要.
- 回転逆方向の腕(と肩)が後ろにひけてしまうとまずいです. 上体を一枚の板のように
つかい,回転方向の肩が後ろに引かれると,回転逆方向の肩がついていくようにしましょう.
- 空中で余裕が出てきたら,サッツ後に一旦キッカー方向をスポットし,その後振り返って
ランディングポイントをスポットすると,回転中にフリーズする技術につながります.
あと練習する上で注意した方がいい点として,スピンのサッツはキッカーのRがきついほど
難しくなることを覚えておいて下さい. できれば最初の内の練習はRの緩いテーブルトップ
等で練習するのが良いでしょう.
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